書籍名: かかりつけ歯科医のための新しいコミュニケーション技法
歯科の診療というと、あなたは何を考えるでしょうか。歯石を取る、虫歯を削 るなど、まず、お口の中での出来事が思い浮かぶかもしれません。診察室には患者や歯科医師がいますが、一歩診察室を出ると、いろいろな人 々が住む街や地域があり、多様な形で、歯の健康、心身の健康、そして社会の健康が求められています。そのような、一本の歯から社会の健康 に至る展開を支えているのが、コミュニケーションです。
本書は、歯科医を中心とする口腔保健の専門家が知恵を出し合って書いたコミュニケーションの本です。
この本は、かかりつけ歯科医や介護保険制度など、歯科を巡る医療状況が激変を続ける20世紀から21世紀への転換点、西暦2000年に編纂され ました。
激動の時代に相応しく、医療経済・地域歯科保健・国際歯科保健など、広い視野でコミュニケーションを捉え、変化を予測している点 が第一の特徴です。
第二の特徴は、NPO法人ウェル ビーイングが総力を挙げて、広い地域から目前の患者までを対象に、より良い歯科医療を追求して来た成果が、コミュニケーションをキーワードとして、具体的事例的に述べられていることです。