書籍名: 楽しくできる予防歯科
1973年の福岡予防歯科研究会(現NPO法人ウェルビーイング)発足から、種々の活動の変遷を経た35年間に、予防歯科を取り囲む状況も大きく変化してきました。定期健診やフッ化物歯面塗布などを日常的に行う医院も増えてきています。
前著「明日からできる診療室での予防歯科」(医歯薬出版)を出版した頃から比べて、パソコンによる患者データ管理なども普及し、予防歯科を行う上での具体的方法を学ぶための本やツールはたくさん流布しています。
そういう時期に、あえてこの本を上梓する理由は次の通りです。

予防歯科の活動を先駆的に行なってきたウェルビーイングも結局は「人と人とのつながりをどう生かすのか?」
という問題に遭遇し、プログラムマネジメント(第四章参照)の領域に踏み込んできたからです。
そしてこのマネジメントを生かしながら、自分の医院を含めた周囲の環境をどうとらえ、どうかかわっていくのか、また、どのように変えていくのか、という段階に入っていったからです。

すでに、予防歯科を診療に取り入れてはいるが、何となくすっきりしない歯科医師、歯科衛生士の方にはぜひ読んでいただきたいと願っています。もちろん、これから予防歯科をめざす方々にも役に立つものだと確信しています。
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