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歯科医療者の支援活動情報(2011.4.4)

会員の津田先生からの情報です。

歯科医療者の支援活動

・日本歯科医師会が、歯科医による死亡被災者の方々の検視要員を、
 手上げ方式で募っていますが、
 3月31日時点で1,100人に上ったようです。
 実際に派遣された歯科医は、まだごく少数ですが、
 中日メディカルサイトで活動詳細がアップされています。
 また、共同通信社からは、入れ歯の紛失による摂食障害にて、
 栄養不足から生命予後にも関わる報道をしています。
 手上げした1,100人は検視要員としてだけでなく、入れ歯の修復支援要員としても
 活用、実働してゆく可能性に繋げる事が、中期支援として、
 これからの被災した方々の歯科医療支援になるのではないでしょうか?

・入れ歯紛失、
(いやな話になりますが、
 現地では僧侶の要員も不足しているようなことも聞きました)


◎3月31日付の朝日新聞 サポート情報欄では、
 石巻市で歯磨きブラシ、歯磨き粉が不足しており支援を要請していました。

◎東日本大震災 岡崎の歯科医が身元確認/「早く家族へ」検視協力
 つなごう医療 中日メディカルサイト
 http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20110401164352797

◎日経メディカル より、

《Vol.23》避難所から子どもがいなくなった悲しい理由
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_97089_41166_2

《Vol.18》ドクターカーを阻む、ガソリン待ち渋滞
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_97089_41166_3

《Vol.19》避難所の中で"新しい町"を作ろうとしている
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_97089_41166_4

《Vol.20》ドミノ倒しの瀬戸際にある相馬市の医療
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_97089_41166_5


入れ歯紛失で命の危険も 避難長期化で歯科医ら警告
2011年4月1日 提供:共同通信社

 避難生活が長期化する中、
 突然の地震と津波で入れ歯をなくしたまま過ごす高齢者らの
 健康面が心配されている。
 食料や衣類の不足などに比べ軽視されがちだが、
 阪神大震災では口腔(こうくう)内の衛生悪化が肺炎を引き起こし、
 震災関連死につながったケースも。
 被災地では歯科医らが懸命に診療に当たっている。

 約800人が避難する宮城県女川町の総合体育館。
 フロアに開設された救護所を
 無職平塚幸悦(ひらつか・こうえつ)さん(77)が訪れ
 「痛くてご飯が食べられない」と訴えた。
 平塚さんは津波から逃げる途中、下の入れ歯を一部紛失。
 上の入れ歯のかみ合わせも悪かった。

 診察した地元の歯科医木村裕(きむら・ゆたか)さん(54)が
 「十分に器具がそろってないから、応急処置だけど」と声をかけながら、
 外した入れ歯を器具で削り、上あごにはめ直すと、
 平塚さんは「力が入るようになった」とにっこり。

 木村さんの診療所は津波にのまれ全壊し、
 当初は自らも体育館で避難生活を送りながら救護所に。
 その後は同県石巻市の兄の自宅から連日駆けつけ、
 避難者らの治療に当たる。

 「入れ歯が津波に流された」
 「栄養が偏り、口内炎ができた」など患者の症状はさまざま。
 専用の薬がないと、入れ歯を洗えないと思い込み、
 口の中の衛生状態が悪化している高齢者もいた。

 医療関係者が懸念するのは、口腔ケアの不足により、
 避難生活で免疫力が低下した高齢者に肺炎が広がること。

 実際に阪神大震災では、入れ歯を紛失したり、
 水不足で洗わなかったりして、
 口の中の細菌が増えた高齢者に「誤嚥(ごえん)性肺炎」が多くみられた。
 神戸市によると、
 避難生活で持病が悪化したことなどが
 原因で亡くなった震災関連死約920人のうち、
 約4分の1を占めた肺炎の中には、誤嚥性も目立った。

 木村さんは「避難所暮らしが長引けば、
 歯科治療が命にかかわる場面が必ず出てくる」と心配する。

 全国の歯科医師会などは、被災地に歯ブラシや歯磨き粉を提供。
 ただ避難所に届かず、倉庫に積まれたままの被災地もあるという。
 あるベテラン歯科医は
 「神戸の教訓を、ぜひ無駄にしないでほしい」と訴えている。


会員の堀口先生より情報です。

日本歯科医学会からも死亡被災者の検視要員不足を補うため、
関東圏の大学に要請がきています。
東北大学が窓口のようですが、1日最低50人は必要と書いてありました。

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