地図
会場の地図です。
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現在35名の参加があります。パンフレットをご確認ください。
☆パネルディスカッション ( 9:50 ~ 11:50 )
誰に向かって行なわれている歯科医療なのか 司会:芝田登美子/三重県健康づくり室
パネリスト 佐甲 隆 氏 (三重県立看護大学地域保健学教授)
中村 譲治 氏 (NPO 法人Well-Being理事)
星岡 才賢 氏 (星岡歯科診療所院長)
石濱 信之 氏 (伊勢保健福祉事務所)
☆ラウンドテーブルセッション ( 12:30 ~ 16:30 )
ラウンドテーブルセッション・・・少人数で相互に意見交換し、皆で考えを膨らませる場です
演題:「歯科医師会の合意形成プロセス」「Well-Being を目指す高齢者の予防システム」「介護予防-歯科衛
生士の将来像を考える」 「一般開業医に求められる地域での役割」「食育と子育て支援」等 全8題
フクハラ歯科では、9月に地域の健康展の1つのブースで「健康から夢を一緒に語りませんか、ドリームカフェ」というテーマでヘルシーセッティングをしました。「医療者自身がどれだけ地域住民になれるか?」という目的を持って、初めてスタッフみんなで地域に出ました。KWCでも地域にでていますが、皆さんがどんな姿勢で地域に出ているのか、また出るといいのかをディスカッションすることが目的で、今回話題提供しました。
まずはじめに自己紹介及び参加理由の共有をし、プレゼンをしながら1-5の順に少しずつディスカッションしていきました。
1.健康とは?
2.健康づくりに主役はだれ?
3.地域活動で求められるウエルビーイングを目指すコミュニケーションスキル・マインド
4.初めて知己に出た事例をもとに、地域活動での学びや気づき
5.地域に出る目的は?
さすがウエルビーイングを目指す仲間らしく、健康・ヘルスプロモーションの概念などの共有はスムーズに進みました。議論を深める中で、地域に出ることにこだわるよりも、もう少し視点を変えてみたらいいのではないかという意見がありました。すなわち歯科医院をコミュニティーと考えると、それが1つの地域社会をなし、そのことが地域に取り込まれている、ということではないかという意見でした。
それでは地域に取り込まれるには、私たちがどのような姿勢で関わる必要があるのでしょうか。このことについては、次のラウンドテーブルセッションに期待したいところであります。
福原早紀(KWC)
私は8年間、治療中心の医院(今思えばですが・・)で仕事をして、2年前に予防・健康づくりに取り組む今の医院に移り変わりました。今まで衛生士の仕事だと思っていたことが、ちょっと違う事に気付きました。そこで、さまざまな方向性の医院がある中で、DHの方がどのように考え、仕事に取り組んでいるのか・・
今回のラウンドテーブルでは「DHのやりがいとは・・」をテーマにディスカッションを行ないました。
やりがいについては
・ 「来るのが楽しみ」「気持ちよかった」と言ってもらえた時
・ 学校でDHのやりがいは「患者さんに喜んでもらえる事」と習った
・ やりがいを感じる為に仕事をしてるのか?疑問に思う。強いて言えば毎日楽しく仕事出来る事だと思う
・ 今は解からなくても、振り返った時に気付く
他にもこんな話がでました
・ 学生さんのDHになろうと思ったきっかけは、歯科医院が患者さんの生活の一部になってほしいと思った
・ 「なんでここまで放っておいたの?」と思う患者さんに出会った時、どの時点で介入すれば良かったのか?疑問に思った。そして、やっぱり地域に出ないといけないなと思った
・ 子育てする中で、今まで指導してきた事がお母さんにとってすごく迷惑だった事に気づいた。
・ 医院の方向性もあるが、自分がどうありたいのか、価値観に沿って継続することが大切。
衛生士学校の学生からDH暦16年、それ以上の方、子育てされている方、様々な経験をお持ちのDHの方々が集まってくださり、たくさんの思いが共有されました。
黒豆 貴代美
2007年2月に行われたオープンプラットホームin福岡をきっかけに6月にはKWC特別講演会「臨床予防歯科のこれから」、.10月には口腔衛生学会自由集会と幾度となく討論を行ってきた。今回は目的を明確にし、今後どんな活動していけばいいのかをプログラムマネージメントモデルであるOPPAモデルを活用して話し合った。
まず、一番上の Objectiveにあたる部分、すなわち「これからの臨床予防歯科が目指す目的」は自由集会で出た結論である「地域に一番近い立場である開業医は、地域住民の健康づくりのサポートをするべきである」というところから始めた。
これを実現するための課題として、いくつかのプログラム(課題)および、それを実現するためのプロジェクトを挙げた。
まずは「住民が望む歯科の保健機能を知る」という課題がある。ニーズ調査(質的な調査、量的なアンケートなど)を行いたい。
それを元に、我々が目指す地域活動も含めた新予防歯科のモデル構築を行う。これは自由集会でも問題点として挙がった、「地域に出る方法、ノウハウをもっと蓄積してのシステムづくりを多くの歯科医で共有したい」ということを解決すべく、既に地域保健を実践している開業医の先生方のバリエーションを調査し、類型化作業などにより、コンテンツのモデル構築をしようということである。これにより院内のマネジメント法も明確になれば、ある程度の一般化したモデルが完成し、普及できると考える。また、この作業により今まで曖昧だった「予防歯科」という言葉の定義づけもでき、方法論が明確になるのではないかと思っている。
その他出た意見では「仲間づくり」「連携」「議論できる場」のカテゴリーがあり、これらはこの事業を推進できるための影響要因として捉えていきたい。
NPO法人ウェルビーイング 藤田 孝一
『川崎大志会~川崎市歯科医師会川崎区支部の協働推進事業に携わって』
久保田賢一
今回、OP in 大阪に参加する前に、参加者(小林支部長、金井専務、久保田副支部長)で協働推進事業も含めた地域の活動を行うにあたっての今後の課題について意見を出し合い、それを2×2表で集約しました。その結果、①仲間を増やし、人材を育成したい、②事業に広がりが欲しいが優先すべき課題であることが抽出されました。そのコンセプトを下図に示します。
川崎区支部の地域に対する活動は、地域子育て支援センターにおける啓発及び相談事業を平成18年度より始まり、今年度も継続して行っています。来年度は区福祉センターと協働して、今までより拡大した事業案を提出しました。(承認されるかどうかは分かりませんが)
RTにおいて、この図が提示され、議論が始まりました。仲間作りは、大切なことであるが、色々な場で地道に唱道しながら、少しずつ増やすしかない。事業に広がりを望むには、事業を策定する場に住民が参加できていないことが問題ではないかとの結論でありました。
我々とファシリテータ以外でこのテーブルに参加して下さったのは、1名の歯科医師の方だけだったのが少々残念でした。しかし、それはそれでより深く議論することができ、お互いの悩み事が共有できたのではないかと思いました。とても楽しい時間でした。
NPO法人ウェルビーイングでは、診療室での予防システムとして高齢者(概ね60歳以上)の予防システムを構築したいと考えています。健常な高齢者を歯科領域からサポートしていく場合、口腔内だけに注目するのではなく生活に着目することが必要、心のあり方(well-being)にも注目することが必要なことを学び、生活と心のあり方の把握できる質問紙を開発。福岡のWB会員の診療室に来院された55歳以上の115名に質問紙調査と口腔内診査を実施しました。来年はこの結果をふまえて、来院者以外にも対象者を拡げ、広域で調査を行い、高齢者の口腔の健康およびwell-beingと定期来院を含む歯科受診との関係を明らかにしたいと考えています。さらに、歯科を受診した後期高齢者に聞き取り調査を実施し、定期健診に必要なサポートの内容を検討したいと考えています。
今回のオープンプラットホームでは、まず開発した質問紙を実際に体験してもらい、その後アンケートの結果を考察、今後質問紙の質問項目についてディスカッションし意見をもらいました。
1.もっと歯科に関わることを質問項目にいれる
見かけきになりませんか?食べられますか?笑えますか?歌えますか?
口臭は気になりませんか?食事が楽しくできますか?
2.コニュニケーションについて聞く
家族と一緒に食事をしていますか?一緒に食事をする仲間がいますか?
治療だけでなく何でも相談できるかかりつけ歯科医をもっていますか?
NPO法人ウェルビーイング 松岡 奈保子