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RT2:高齢者の臨床予防歯科について

 ウエルビーイングでは、「数年後ではない、10年後のウエルビーイングはどうあるべきか?」という“将来構想”をここ2~3年来考え続けて来た。
 その結果浮かび上がってきたのが、まだ具体的には手がつけられていない高齢者の臨床予防歯科の問題である。世間では「団塊の世代」に注目が集まっているが、これを単なるビジネスモデル(例:歯科医院来院者数の増加など)として捉えるのではなく、それ以降続いていく後期高齢者段階での健康→QOL→幸福への足がかりを作っていくステージとして考えられないか、との思いであった。

 この年代は、ほとんどの人がいくつかの健康問題を抱え、多少将来に不安を感じつつも、まだまだ元気な人たちであり、数十年前の同世代の方たちと比較しても外見・内面ともに若々しさを保っている。
 その元気と若さをなるべく長期に保ったまま、あるいは寿命が尽きるまでのQOLを高く維持したままで過ごしていくにはどうすればいいのか?を知る一つの材料を得たいとの狙いは、まだ今回は達成されたとは言えないが、しばらく文献調査とゼミでの議論を併行して進めていきたいと考えている。

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