ヘルスプロモーターへの道0:私たちのスタンス
こんにちは。いわいです。
今回は、NPO法人ウェルビーイングのスタンスについて書いてみたいと思います。
NPO法人ウェルビーイングが地域を支援するときに大切にしているスタンスが4つあります。
・住民参加
:グループワークを通して暮らしの当事者である住民と一緒に話し合い、計画を作り、実施、評価していくこと
・生活モデルを重視
:医学モデルではなく、人々の生活する環境や日々の暮らしに着目する。
・エンパワーメント
:話し合いや活動を通じて、住民、地域の力を引き出し、元気にしていく。
そして、もうひとつが、
OJT(On the Job Training)です。
ヘルスプロモーション、住民参加の活動は、いくら本を読んでも実際にやるとなるととても難しいです。しかし、「難しいから・・」「よくわからないから・・」と何もしないままでは、人々や地域は変わりません。NPO法人ウェルビーイングでは、ヘルスプロモーションに取り組みたいけど、なかなかできないという市町村の支援を行っています。そして、住民参加のプロセスや場を一緒に共有しながら、住民・行政スタッフの力量形成を支援しながら、スタッフや住民が自分たちで活動できるように少しずつバトンを渡していっています。
私の上司がいうには、「水戸黄門」ではなく、「7人の侍」というスタンスです。
「水戸黄門」は、地域での問題が発生したときに、水戸黄門を始め助さん角さんなどの専門家集団が活躍し、最後には印籠を取り出し、地域の平和を取り戻します。しかし、水戸黄門が去った後は、どうなるのでしょう?地域の人たちは問題解決する力を身につけておらず、また同じ問題が発生したときには、水戸黄門が戻ってこない限りは解決できません。これは、地域での活動で言えば、「コンサルに丸投げして、立派な計画書はできた。しかし、また作るときはコンサルにお願いしないと作り方がわからない」という感じかな?と思います。
一方、「7人の侍」は、野武士たちをやっつけるために7人の侍だけでなく、そこに住む農民たちと一緒に考え、活動をすることを通して、農民たちに力をつけていきます。最後に野武士を撃退するのですが、侍たちは「勝ったのは俺たちではなく農民たちだ」と行って村を去っていきます。農民たちは誰一人、侍を引き留めることなく、畑仕事に精を出しています。しっかりと自分たちで村のことを考え、守る力を身につけた証拠だなと感じるシーンです。
私たちは、地域の行政スタッフ・住民が力をつけ、私たちの支援を必要としないまちが増えたらいいなと思い日々お仕事をしています。
皆さんはどんなスタンスで仕事をしていますか?