大蔵村のその後
こんにちは。いわいです。
研修のときに、よく住民参加の事例として、
譲治先生が紹介していた山形県の大蔵村のその後です。
今後、「大蔵村訪問記」としてまとめる予定もありますが、
譲治先生の話しているのを私がその場でパチパチ記録を取ったものを
木ゼミブログにも掲載していますので、こちらにも掲載しますね。
中村Gの大蔵村報告:
1999年に県庁の依頼で山形県内で最もむし歯の多い(5.6本)大蔵村の支援を依頼があり、住民参加でグループワークで乳歯う蝕予防の対策を立てて取り組みを行った。依存性の強かった住民が自分たちでいろいろなことを決め、実施し、3年目に0.64本、4年目に0.34本まで減った。現在は、歯科衛生士も嘱託で雇われるようになっている。
2年前から秋田県の鳥海町でも同じ取り組みを行っているので、大蔵村に鳥海町のメンバーが行き、大蔵村と鳥海町でむし歯サミットを行うことになった。そのサミットに中村G先生が8月末に日帰りで行ってきた。
最初の報告では、お互いの住民がパワーポイントを使い手慣れた感じで活動報告を行った。大蔵村では住民も講演や視察の対応を行っている様子だった。その後の質疑応答でも、住民が回答していた。大蔵村のおやつプロジェクトの初子さん(お菓子屋さん)からは、「お茶のみといって近所の人間が集まってお菓子を食べて子どもにおやつをあげるのがよくないのがわかり、やめた。その結果、大人のお菓子も減った。また、子どもが回覧板をもってきたときに、ほとんどの人間がご褒美にお菓子をやっていたのが悪いのがわかり、鉛筆に変えた。子どもからは文句がでたが、大人はいいねと言っている。その結果、確かに、(初子さんのお店の)お菓子が売れなくなった。キシリトールのガムを仕入れたら、誰も買わないので、全部自分で食べた」と楽しそうに話していた。小学校でのフッ素洗口 は鳥海町は取り組んでいるが、大蔵村は養護教諭の反対でできていなかった。大蔵村では、学校保健部会を立ち上げ、12歳児のむし歯を1本という目標を立て、フッ素入り歯みがき剤を家から持ってきて、学校で歯磨きを実施するようになり効果があがっている。来年は、12歳児の1本という目標は達成できそうな状況になっている。
中村Gは日帰りで翌日までヨレヨレだったが「行って良かった!」と思うお仕事で した。
みんなで問題を共有し、一緒に取り組むことで小さな村で大きな変化が起こっています。
このような取り組みがちょっとずつ広がっていくように、これからも頑張っていきたいと改めて思いました。
今後も、NPO法人ウェルビーイングの市町村支援のことも報告していきたいと思っています。
疑問や質問などがあれば、コメントにご記入ください。
また、皆さんの地域で、取り組みも報告していただけたら嬉しいです。
どんな小さな取り組みでもよいので、コメントに書いてくださいね。
よろしくお願いします。