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2010年7月28日

メモをとる1

こんにちは。いわいです。

最近、質的分析やアクションリサーチについて
学ぶ機会や取り組む機会が多くあります。
その中で、大切だと感じたのは、
「メモをとること」です。

現場で、
感じたこと、見たことなどをメモをとり、
質的データとして残しておくのです。

そのときの ポイントとしては、
主観的なことを記述する際は、
その根拠となる出来事や背景を記入しておくこと
です。

例えば、
「今日の会議がうまくいったと感じた」
とだけ書くのではなく、
理由も記述します。
私が会議がうまくいったと感じた理由は、
・参加者が全員が発言し、終了後、笑顔になっていた。
・スケジュール通りにきちんと進んだ。
・今日の目的が達成できた。
といった具合に、
できるだけ客観的事実をその根拠として、
メモに残します。

なぜ、そのような思いに至ったのか?
きちんと質的データとして残すことで、
その場にいない人とも状況や思いを共有することが可能となります。

このようなかたちで、
メモをとる
最近の私のテーマです。

2010年7月21日

セルフモニタリング

こんにちは。いわいです。
今日のテーマは セルフモニタリングです。

セルフモニタリングとは、
心理学用語で、
「自己の現在の状況を観察・記録あるいは管理・評価するという意味。
 行動療法や認知行動療法の技法の一つ。
 自分自身の問題となっている行動や修正したい行動を、
 自分で観察・記録することで、自ら評価し行動変容を図る。」
という意味です。
健康づくりの場合、
自分の体の様子や生活習慣をモニターし、
行動を客観的に把握し、行動変容につなげていきます。


例えば、食事のセルフモニタリングをすると、

1)自分の食事を記録をとる
2)記録をとることで、自分の食生活を知る
3)太りやすい食事をしていることを認識する<食生活の問題点の発見>
4)改善策の検討
5)行動変容

という流れになります。

しかし、食事日記もなかなか大変・・・。
という方にお勧めなのが、測るだけダイエットです。

これは、NHKの「ためしてがってん」で紹介され、
「死なないぞダイエット」として本も出版されています。
やり方は簡単で、
朝の一番軽いときと
夜いちばん重いときの2回体重を計り、グラフをつけていきます。
体重計は変化がわかりやすいように、
50g単位、または100g単位で計れるものを使います。

私自身は、本も読み、
ホームページからグラフもダウンロードしています。
1月末から、さぼりながら続けていますが、
減ったり増えたりを繰り替えし、やや減少気味といったところです。

まだ、効果はきちんと現れていませんが、
どういうときに体重が増えるのか、減るのかがわかってきました。

グラフは下記からダウンロードできますので、
保健指導に使う前に、
まずはご自分で試してみてはいかがでしょうか?

http://www.mediafactory.co.jp/final-diet/xls-dl.html

2010年7月14日

本の紹介:質的データ分析法

こんにちは。いわいです。
今回は、お勧めの本の紹介です。

この本は以前、ウェルビーイングのメールマガジン
「オープンプラットホーム通信」でも紹介させていただきました。

メールマガジンは毎月1回発行してします。
登録がまだの方は、下記からご登録ください。

http://archive.mag2.com/0000205142/index.html

今回、ご紹介するのは、
「質的データ分析法」です。

 最近、保健・医療の分野でも質的調査・研究にかかわる本は多く見られます。

人を相手に仕事をすると、
従来の量的調査(アンケート)だけではわからない部分がでてきます。
そういったよくわからないことを明らかにするために、
質的調査・研究への関心や必要性が
高まっているように感じます。

質的研究には私もとても関心があり、
これまでも何冊も本を読みましたが、
社会学者の 佐藤郁哉さんが書かれた著作は
とてもわかりやすく勉強になっていました。
そのため、一昨年、出版されたこの本も思わず購入してしまいました。

この本では、まず、最初に、
「薄い記述」と言われるだめな質的研究のパターンを7つに分けて解説します。
一度は質的研究をしたことがある人は、
思わず「なるほど」と関心しつつ、
反省させられると思います。

前半は、ダメな研究のパターンとその理由を解説しつつ、
質的研究を行う上で注意すべき点を
事例を示しながら、わかりやすく説明してくれます。

後半は質的データをいかに深く読み取り、
新しい知見や理論につなげていくための作業手順を
わかりやすく丁寧にまとめてあります。

 このような本を読むと「質的研究って大変・・・」とも思いますが、
その一方で研究方法をきちんと学んで
身につけたいと思ってしまいます。

興味のある方はぜひご一読ください。
お勧めの1冊です。



2010年7月12日

2010.7.15 ヘルスプロモーションCAFÉ&BAR 開催

こんにちは。いわいです。

1,2ヶ月1回ペースで、
事務所の地下スペースで、
ヘルスプロモーションの集いをやっています。
話題提供者が提供してくれた話題を中心に、
参加者同士で、お酒や食事をとりながら、
ざっくばらんにお話しする会です。
どなたでも参加OKなので、興味を持たれた方は遊びに来てください。

お問い合わせは、
npo.wellbeing@gmail.comまでお願いします。


<ヘルスプロモーションCAFÉ&BAR >

日時:7月15日(木)19:30より

場所:NPO法人ウェルビーイング地下室

内容:大分大学の高波先生より、保健師の個別保健指導の際の視点に関する調査研究について話題提供をしていただきます。

*1人一品(または1本)持ち寄りで、食事を取りながらテーマについて話し合う形式で行
います。

2010年7月 8日

進行表

こんにちは。いわいです。
今日は、
ウェルビーイングのメールマガジン
「オープンプラットホーム通信」
バックナンバーをお届けします。

メールマガジンの登録は下記からできます。
http://archive.mag2.com/0000205142/index.html

【進行表】

会議のときに時間の使い方はとても頭を使います。
そのため、私は会議のときは式次第とは別に
細かい時間配分や各作業のねらい・内容・担当を書いた
進行表を作成するようにしています。

1.進行表を作る目的

例えば、「オリエンテーション」ひとつにしても、
そのねらいによって内容が変わってきます。
「今日なぜこの会議に集まってもらったか理解してもらう」と
いうことが狙いであれば、
主旨説明をしっかりする必要がありますし、
「今後の流れを理解してもらうこと」が
目的であれば、
今後の会議の予定(日程、議題)などに触れる必要があります。

ひとつひとつの項目について、
「なぜ、このことをするのか?(ねらい)」を考え、
内容を考えていくと、
どこに重きをおく必要があるのか、
会議の流れがイメージしやすくなります。
作成の作業は、少々めんどくさいと思うこともありますが、
実際に進行表に沿って会議を進めると
やはり作る作業がムダではないなぁと感じます。

2.記入する内容

進行表には 細かい時間配分を記入しておきます。

各作業にどれだけの時間がかかるかを理解しておくために大切な作業です。

例えば、「自己紹介をする」場合、
会議の参加者が30名いれば、
ひとり1分だとしても30分必要となります。
2時間の会議の中で、
果たして30分もかけて、全員の自己紹介をする必要があるのか?
会議の目的にあわせて考えていくことになります。

時間はあっという間にすぎてしまうので、
会議のレジュメだけで準備を終えるのではなく、
何にどれだけ時間を割くのか考える進行表の作成は、
とても大切です。

2010年7月 7日

本の紹介:リスクとつきあう

こんにちは。いわいです。
今回は、本の紹介です。

最近、子どもを対象とした
リスクコミュニケーションプログラム論文をまとめており、
リスクコミュニケーション関連の本や文献を読み直しています。


今回、ご紹介する本は、
リスクコミュニケーションのプログラムづくりに関わるときに、
最初に読んだ本です。

リスクって何だろう?

リスクコミュニケーションって何だろう?

とわからないときに読んでとても参考になりました。
リスクコミュニケーションの入門書としてお勧めです。

リスクコミュニケーションの取り扱うテーマは、
科学技術、環境問題、消費生活用製品、健康・医療、災害
と多様です。

専門家がリスク情報を発信するときには、
受け手である住民がいます。
・専門家はどのようにリスク情報を発信すべきなのでしょうか?
・受け手の住民はどのようにリスクを認知するのでしょうか?

リスクコミュニケーションとは
「 個人、機関、集団間での情報や意見のやりとりの相互作用的過程である(p.44)」
と定義されています。

相互作用というだけあって、
リスクコミュニケーションでは、参加と合意形成が大切にされています。

そのため、
ウェルビーイングがこれまで取り組んできた
地域づくりの住民参加の考えたとも共通する部分が多く、
とても共感できる部分も多い本でした。


2010年7月 5日

2010.6.19自由集会「ヘルスプロモーションのナラティブ・アプローチ」の報告

こんにちは。いわいです。
2010年6月19-20日に京都大学で開催された日本健康教育学会で
自由集会「ヘルスプロモーションのナラティブ・アプローチ」を行いました。
今回は、自由集会の簡単なご報告です。

日時:2010年6月19日(土) 19:00-21:00

場所:京大会館1F 102号室

参加者:28名

1.流れ


1)守山先生による問題提起

医療における2つの考え方として、
Evidence-Based Medicine(EBM)とNarrative-based Medicine(NBM)がある。
EBMは全ての患者に有効とは言えず、患者の価値観や意向も大事となる。
そんな中、EBMを実践してきた英国の開業医から「語る」ことの大切さ、NBMが出てきた。
海外や日本で、インターネットを通して、
医療について医者、患者が語る取り組みが行われている。

ヘルスプロモーションにおいても、
Evidence-based Health Promotion(EBHP)と
Narrative-based Health Promotion(NBHP)の2つの考え方がある。
日本のヘルスプロモーションの取り組みとして
健康日本21では、両方の考え方が入っていたが、
特定保健指導の流れなどからだんだんとNBHPが抜け落ち始めている。
しかし、ヘルスプロモーションの基本となる「Advocate, Enable, Mediate」には
語る要素が必要不可欠である。

そこで、今回、ヘルスプロモーションを語る取り組みを始めた。
まずは、入り口として、NPO法人ウェルビーイングの歯科医師の先生に語ってもらった。
手順としては、
「あなたの歯科医療を語るときに重要な言葉は何でしょうか?
 思い浮かぶ言葉を挙げてください」というところからスタートし、
その後、それらの言葉をカードにし、2次元のマップを使って、
優先順位をつけ、いつも思い浮かべるか・ときどき思い浮かべるかを考え、配置してもらった。
その後、マップについて語ってもらい、VTRを撮影した。


2)「語り」のVTRを見る

 NPO法人ウェルビーイングの松岡先生、西本先生が、
歯科医療について語ったVTRを見てもらい、松岡先生からコメントをいただいた。


3)マップの作成

参加者に2次元マップの作成シートを配布し、
自分の2次元マップを作成してもらった。
マップ作成後は、
いろいろな職種の人と交流できるように、グループ分けを行い、
マップを見ながら対話をしてもらった。
途中、みんなの前に感想を語る場面ももうけ、交流を進めた。


感想

最後に参加者の感想を一部ご紹介します。


・ 自分をふり返るよい機会になりました。ありがとうございました。
・ 多くの皆さんの当たり前だけれどもバリエーションの豊かさが見聞きできたこと。
 同じ仕事を同じ職場でしていたとして全く違う次元を生きている。
 それを日頃感じることは少なく、
 あるいはかくされているのかしれないものを知れてよかった。
・ ナラティブ・アプローチ少しわかった気がします。
・ 自分自身のウェルビーイング、他人のウェルビーイングについて詳しく知ることができた
・ いろいろ語って楽しめました。みなさんと共有しあうことの大切さを感じました
・ 他の人の語りから、自分の気づきが得られた事
・ いろいろな職種の方の価値観や考え方に触れることができよかったです。