本の紹介:質的データ分析法
こんにちは。いわいです。
今回は、お勧めの本の紹介です。
この本は以前、ウェルビーイングのメールマガジン
「オープンプラットホーム通信」でも紹介させていただきました。
メールマガジンは毎月1回発行してします。
登録がまだの方は、下記からご登録ください。
http://archive.mag2.com/0000205142/index.html
今回、ご紹介するのは、
「質的データ分析法」です。
最近、保健・医療の分野でも質的調査・研究にかかわる本は多く見られます。
人を相手に仕事をすると、
従来の量的調査(アンケート)だけではわからない部分がでてきます。
そういったよくわからないことを明らかにするために、
質的調査・研究への関心や必要性が
高まっているように感じます。
質的研究には私もとても関心があり、
これまでも何冊も本を読みましたが、
社会学者の 佐藤郁哉さんが書かれた著作は
とてもわかりやすく勉強になっていました。
そのため、一昨年、出版されたこの本も思わず購入してしまいました。
この本では、まず、最初に、
「薄い記述」と言われるだめな質的研究のパターンを7つに分けて解説します。
一度は質的研究をしたことがある人は、
思わず「なるほど」と関心しつつ、
反省させられると思います。
前半は、ダメな研究のパターンとその理由を解説しつつ、
質的研究を行う上で注意すべき点を
事例を示しながら、わかりやすく説明してくれます。
後半は質的データをいかに深く読み取り、
新しい知見や理論につなげていくための作業手順を
わかりやすく丁寧にまとめてあります。
このような本を読むと「質的研究って大変・・・」とも思いますが、
その一方で研究方法をきちんと学んで
身につけたいと思ってしまいます。
興味のある方はぜひご一読ください。
お勧めの1冊です。