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ヘルスプロモーションを語る

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☆ヘルスプロモーションとは・・・
「ヘルスプロモーションとは人々が自らの健康をコントロールし改善することができるようにするプロセスである」と定義されています(1986年にオタワ憲章)。


2006.12.15(第4号)より「ヘルスプロモーションを語る」

 最近、看護大学の講義のときに、学生さんたちに「ヘルスプロモーションって言葉聞いたことある?」と最初に問いかけます。3年生であれば、授業で習っているので大半の学生さんは「知っている」と手を挙げます。

 しかし、次に「ヘルスプロモーションって何だろう?」と個別に聞いてみると、「あの坂道の図・・・」など曖昧な答えが返ってきます。言葉は知っているものの、ヘルスプロモーションの理念が自分の言葉では語れないようです。これは学生さんに限らりません。地域で保健師さんたちに聞いてもヘルスプロモーションを語れないときがあります。

 地域でヘルスプロモーションに取り組もうと思ったとき、 「ヘルスプロモーションを語る」ことができなくていいのでしょうか?

 私も最初はうまくヘルスプロモーションを語れませんでした。そこでまずは、いろいろな人がヘルスプロモーションについて書いた文章や話すのを聞くことから始めました。そのとき大事にしていたことは、ただ漠然と聞いたり読んだりするのではなく、 「自分だったらどういうふうに言うだろう?」とか、 「この表現使えるな」とか 「語る」ことを前提として聞くことでした。そして、「おいしい表現」は手帳に書いて今でもときどき見返しています。そうすることで、住民に話すとき、専門家に話すとき、また強調したいことによっても話しを変えることが少しずつできるようになってきたように思います。 自分の言葉として使える手持ちの札をちょっとずつ増やすことでいろいろな場面に対応できるようになるのではないでしょうか。

 あなたはどのような場面でどんなふうにヘルスプロモーションを説明していますか?この機会に一度振り返ってみてはいかがでしょうか?

2010.8.15(第48号)より「ヘルスプロモーションを語る」

 今回のテーマは、「ヘルスプロモーションを語る」です。
 私たちの実施する研修会では、必ず最初にヘルスプロモーションについてのお話をします。先日の研修会の参加者は、歯科関係者、行政、学校関係者など職種が様々だったため、「ヘルスプロモーションについて知っていますか?」と聞くところから始めたところ、全員「聞いたことはある、しかし説明はちょっと・・・」という状況でした。

 そこで、 私の方からヘルスプロモーションの話をし、その後、自分が説明するとしたらどのようにお話するか考える時間をとりました。最初は、数名当てて発表してもらおうかと思っていましたが、真剣に考えてる受講者の顔を見ているうちに、全員の話を聞いてみたいなと思い、急遽、グループ内で全員に発表してもらうことにしました。 「どんな話が出るのかな?」と横で聞いていると、「主人が脳卒中を患って麻痺が出た後で、生活をふりかえると私たちの生活は制度など環境的なサポートで支えられていることに気づいた」、「保健師をしているが子どもがメタボなので家庭でのヘルスプロモーションを考えてみた」など、 自分の立場でのヘルスプロモーションについて語ってくれ、どの話もとても興味深かったです。参加者からも「他の人のいろいろなスタンスでの説明を聞いて、
より理解が深まった」と好評でした。

  いろいろな職種や立場の人たちで「ヘルスプロモーションについて、自分の生活・立場に立って語る」とというのもなかなか面白いなと改めて思った研修会でした。

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