会場は美野島司牧センター。
博多駅から南へ約1kmのところにあります。
後方に見える教会。ここでは毎週火曜日、昼食の炊き出しが行われます(主催:NPO法人福岡めぐみの家)。ホームレスの人や、生活保護の受給者となり住まいを持つことができたホームレスだった人などが、出来立ての食事を楽しみに、そして仲間との交流を求めて、やってきます。
歯科相談会は敷地内の別棟で行いました。
設営中の様子です。歯科医師、記録者、受診者が一つのテーブルにつけるように配置。これを6ユニット。歯磨き指導が3ユニット。室内はそれだけでもう満杯です。
心がいっぱいつまったプレゼント袋
歯科相談受診後にお渡しするプレゼントは、歯ブラシ・歯磨剤・タオル・使い捨てカイロ、そして青森から届いたリンゴ。今年も、その多くを寄付によって賄うことができました。ご提供くださった方々に感謝!ボランティアの人たちが、クリスマス模様の袋に詰めていきます。
全員が集まってオリエンテーション。
会の意義について、全体の流れや各人の役割についての確認を行った後、いよいよ持ち場へGO!
広場の一角をお借りして、テーブルと椅子、筆記具を設置。
ここで受診希望者に問診票の記入を行っていただきます。
また、医師・看護師による健康相談や相談後の聞き取り調査も、このスペースで実施しました。
ホームレスの人たちへの声かけは、看護・福祉系学生が中心。
「歯科医師による歯の相談会を行っている=診察を行っている」「その人に応じた歯磨きの方法を指導している=歯を大事にする方法が分かる」「痛みなどがあり緊急の処置が必要な人には紹介状を発行する」「入れ歯の修繕ができる」「プレゼントもある」などを伝えました。
歯科相談・歯磨き指導の会場。相談や色々な話でにぎわう。
歯科医師とペアを組むのは、歯科大生と歯科衛生専門学校生。
歯科医師が検診の結果を伝え、それを学生ボランティアがカルテに記録していきます。
“実地”を目の当たりにし、学生たちの表情も真剣そのものです。
屋内だけでは席が足りず、歯科相談は広場でも行われました。
歯磨き指導は、歯科衛生士を目指す学生が担当。笑顔を絶やさず、明るくハキハキと接しました。
ホームレスの人たちも、熱心に指導を受けました。
問診中に、生活相談を受けることもあります。そういう場合は、共催の「NPO法人福岡すまいの会」のスタッフに対応してもらいました。
歯科相談が終わると、受診者に対する特記事項等をカルテに記載します。
問診票の記入が終わったホームレスの人たちを会場に案内したのは、歯科衛生士のボランティア。頼もしい存在でした!
「義歯を締め直してもらったので、これからはご飯をおいしくいただくことができます」と、年配の女性が嬉しそうに話されています。
思わずみんなの顔がほころびます。
屋外のユニットで、医師が健康相談を行い、また歯科相談受診後の聞き取り調査も実施しました。
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ホームレスの人たちの姿もまばらになってきた午後2時、歯科相談会は終了。
炊き出しが行われた教会で、昼食をいただくことになりました。1952年に建てられたこの聖堂は、沢山の小窓から光が差し込み、来場者を優しく包み込みます。
私たちはこの日のメニュー・カレーライスに舌鼓。
その後全員が自己紹介と感想を述べ、最後は祭壇を背景に記念撮影を行いました。 |