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ボタン Phase0:事前準備
計画を立てていない場合は、事前の準備として、情報収集を行い、協議会の立ち上げの準備を行います。また、担当者として、今後の進め方や自分の役割をしっかりと理解しておく必要があります。以下に、準備のための道具やヒントをご紹介しています。ひとつずつ内容を確認し、使ってみてください。

1)情報収集
2)協議会の企画
3)メンバー選び
4)計画づくりの協議会の進め方
5)担当者の役割
6)お勧めの研修会
5)担当者の役割

担当者はファシリテーターの役割を担います。ファシリテーションとは、「促進する」「容易にする」「円滑にする」「スムーズに運ばせる」というのが元々の意味で、今日的には、集団による問題解決、アイデア創造、合意形成、教育・学習、変革、自己表現・成長など、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。それらの一連のプロセスを見守り支援するのがファシリテーターです。人々の活動が容易にできるように支援し、うまく事が運ぶように舵取りをしていきます。
日本ファシリテーター協会のホームページから)。
計画策定の担当者はこのファシリテーターの役割を担うことになります。

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  ファシリテーターとは
住民、行政、地域が一体となり進めていく協議会が一つのプロジェクトチームとして機能していくためには、協働の促進が必要になります。ファシリテーターとは、「1つもしくは複数のプロジェクトが、目的を達成できるように、場をセッティングし、流れをつくり、メンバーにエンパワーメントが起きるようにする役割を担った人」のことをいいます。ファシリテーターは,常に当事者である住民や地域の人々が自己決定と役割を発揮しやすい環境を整える役割に徹します。
  ファシリテーターの立場
ファシリテーターの立場を考えるとき、山登りのガイドをイメージするとわかりやすいでしょう(図)。あなたはお客さんに依頼され、ウェルビーイング山にお客さんとともに登っています。そのときにあなたはどんな役割を果たしますか?  まず、「@案内役」という役割があります。ガイドが道を知らなければ、お客さんともども遭難してしまいます。ガイドはお客さんが安全にルートに沿って登られるように半歩先を見ながら先導していきます。とはいってもガイドは、自分が主役になって、真っ先に頂上にかけあがり喜ぶことは決してしません。お客さんに安全に山に登って、山登りの爽快感や達成感を味わってもらえるように「A黒子」に徹し、快適な山登りができるように裏方として働きます。また、つらいとき「あと5分で、景色のきれいなところに出ますよ」などと頑張ろうという気持ちになってもらえるように「B触媒役」として登山チームがよりパワフルに活動できるようなサポートも行います。
  ファシリテーターの仕事
ファシリテーターの仕事としては、具体的には以下の3つの仕事があります。
  • 場をセッティングする
  • 流れを作る
  • エンパワーメントが起こるようにする

まずは「場のセッティング」です。みんなが知恵や意見を出しやすくするための場づくりを行いましょう。
そして、半歩先の動きを予測しながら、緩やかに方向性を示し、話の「流れ」をつくっていきます。
最後に、最も大事なのが、医院のスタッフや来院者の持つ潜在能力を信じて,期待して,それが発揮できるようにすること。すなわちスタッフ,来院者に「エンパワーメントが起こるようにすること」です。


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